日本について考える ● 出汁と日本料理レストラン
Moikka!
本日のトピックは和食についてです。先日トゥルクの日本料理レストランに行ったのをきっかけに考えた、出汁についてまとめたいと思います!
●欧米といえども出汁をとる文化はある
出汁は英語で〝broth〟または〝Japanese soup stock〟と言います。
brothはそもそも欧米版出汁を意味する単語で、野菜や肉を煮込んでつくったスープのこと。またはそのようなスープのことを、単純にsoup stockとも言い表せます。
そして「出汁をとる」は、〝make kelp broth〟と言います。kelpは昆布なので、この場合は昆布出汁をとるときに使えます。このkelpの部分を、かつおぶし〝bonito flakes〟などと言い換えることもできます。
- かつおぶしの説明は、〝Bonito is fish like tuna〟
- 昆布の説明は、〝Kelp is one of seaweeds〟などと言い表せます。
●日本人は海の幸に恵まれすぎ?
そもそもフィンランドでかつおぶしも昆布も目にすることがないので、その存在自体を知らない(or食べたことがないので想像できない)人がほとんどです。
なので、「かつおはマグロみたいな魚だよ」とか「昆布はのりみたいな海藻の一種だよ」というような説明しかしようがないんです。
フィンランドでメジャーな魚といえばサーモンとちっちゃい小魚(名前は忘れてしまいました、たいていフライか瓶詰めにされている)でしょうか。あとは白身の魚くらいです。
ちなみに、のりはスーパーでも売っているので(なぜならSUSHIはみんなの大好物)、たいていの人は理解できると思います。
本当は「日本人は昆布・かつおぶし・しいたけの3種類の食材からそれぞれ違う出汁をとるんだよ。それらを組み合わせることでさらに味の深みと美味しさが増すのさ!」的な説明をしたかったですが、語彙力とそこまで語るモチベーションがなかったのでできませんでした。
いつの日か、そんな風に語れる日本人の鏡みたいな国際人になりたいです。
●トゥルクで唯一、日本人が経営するレストラン《やすこの台所》
ところでトゥルクには寿司レストランがたくさんある一方(ほとんど寿司もどき)、日本人が経営している真の日本料理店はめったにありません。
わたしの知る限りでは、このお店がオンリーワンです。
やすこさんは日本の湿気がイヤというその一心で日本を飛び出しトゥルクに移り住んだ経歴を持つ、アグレッシブなおばあちゃんです。
わたしもここに行くと日本に舞い戻ったかのような気分に浸れるので(しかも真の日本料理を食べられる)、しょっちゅう訪れています。
鶏肉の照り焼き定食です。定食は味噌汁つきで、フィンランドに来てからはじめて味噌汁を飲みました。
このとき味噌汁ほどほっとする飲みものはないと心から思いました。味噌汁って偉大だったんですね。きっと日本に帰ったら毎日律儀に飲むことでしょう。
野菜カレーです。日本のようにカレールーは売っていません。なのでほかの食材を組み合わせて調理したのだと思います。
色は全然日本のカレーではないですが、味は甘口にスパイスが効いていて日本のカレーに近く、濃厚でとってもおいしかったです。
日本人って本当にグルメですよね。カレーはもともとインドから来たものなのにいつのまにか日本人好みにアレンジしているし、しかも日本の全家庭でほぼ同じようなカレーが食卓にあがっているなんでよく考えたらとてもすごいことです。
あの日本特有のカレーは国民食だったんだと実感しました。
デザートは抹茶アイスです。みどり色の抹茶アイスは売っていないので、アイスクリームに抹茶パウダーがかかっています。
そしてこれをオーダーした瞬間「抹茶と緑茶って何が違うの?」と聞かれ、そう言えば何が違うんだろう。。。と新たな宿題が降ってきました。
それについては後日アップしたいと思います!
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