かずさんぽ

かずきちのフィンランド留学日誌

フィンランド人がフィンランドを愛するように、日本人として日本をもっと好きになりたいと思った話

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Hei!かずきちです。

普段は政治や国際情勢などあまり深く考えないのですが、先日フィン人よーなすと話していて「フィンランド人と日本人(少なくともわたし)の自国に対する考え方が全然違うな」と感じたので、それについて自分なりに考えてみました。

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▼長文になってしまったので目次つきです

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フィンランド人のフィンランド

フィンランド人はとにかく〝国産〟が好きな印象を受けます。

食料品にしても国産のものには必ずフィンランドマーク(たいていは国旗)がついていて、そもそも輸入品が本当に少ないです。

また、食料品以外にもフィンランドを代表する企業Nokiaノキア)やFazer(ファッツェル:チョコレートの会社)をゴリ押ししてきます。

ドイツ人の友だちからドイツのチョコレートをもらったときには「Fazerにはかなわないね」、またあるときスイスのチョコレートをお土産でもらったときにも「Fazerのほうがおいしい」

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という感じで、かなりごりごりです。きっと、幼い頃からフィンランド産づくしで育ってきているので、外国のものには馴染みがないというのが影響しているのだと思いました。

対して日本にはあらゆる国の製品が溢れているので、輸入品に対する意識が比較的寛容であるわたし。というかむしろ欧米のお菓子に心がときめきます。これからはもっと、きなこねじりとかを推していきたいと思います。

 

フィンランド人の〝Sisu(シス)〟という精神

シスというのはフィンランド人の内に秘めたる〝困難に対して耐え忍ぶ〟スピリットを意味する単語です。なんか日本人の我慢強さと似ていますよね。おもしろいです。

なのでフィンランド人は、典型的な欧米人のイメージとは全然異なりとても穏やかで静かです。心の中にメラメラ燃え盛る何かがあるのかもしれませんが。

この精神とフィンランド愛は、政治の面にも少し現れています(※わたしとよーなすの独断と偏見)。

フィンランドはロシアとスウェーデンに占領されていた歴史がありますが、現在はその両国とも友好な関係を築けていて、さらに「フィンランドフィンランド」という感じで、どこの国からもあまり干渉を受けていない印象があります。

azzk107.hatenablog.com

 

だから国産のものが多かったりするのかもしれません。詳しくはよくわかりませんが。

また、フィンランドの穏やかさが功を奏した?例があります。

ロシアのプーチン大統領アメリカのトランプ大統領が、会談する場所としてお互いの国ではなくフィンランドを希望し、フィンランドを介して実際にそれが実現したそうです(けっこう最近)。

よーなす曰く

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だそうです。

この話をしているとき、よーなすが話してくれたのと同じように日本の政治に関する話題を外国人に説明しようとしても、わたしはできないだろうなと思いました。

 

●はたして自分は日本を好きなのか?ということ

わたしは日本食が好きです。なので表面上は日本が好きと言えます。

でも、よくよく考えてみると〝世界の中の日本〟として、政治や福祉・教育などに同意できるのか、胸を張って日本好き!と言えるのか自信がありません。

そもそも好きか嫌いか判断できるほど、そういう社会的な観点からみた日本という国を知らないと気がつきました。

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前にも別のフィンランド人学生に「フィンランドでは低所得者には政府からのサポートがあるけれど、日本ではどうなっているの?もしそういう人たちが病院に行きたくても十分なお金がなかったらどうするの?」などの質問をされましたが、あまりうまく答えられた覚えがないです。

日本について学ぶべきことはまだまだたくさんあり、それを知った上できちんと好き!と言えるようになりたいです。

 

●でも、こういう気づきができることも海外に出る醍醐味

また、わたしがよく聞いてきた話で「海外に行くよりもまず日本をもっと知ってから」という意見があります。

確かにそれも一理あると思いますが、わたしは〝海外に行くことで日本についてもっと考えを深めることができる〟と強く思っています。

今回の件のように、外から日本をみることで「もっと日本について知りたい」と気づくことができるし、何より〝知らないということを知らない〟状態から抜け出すきっかけになると思います。

 

●まとめ

何だか脱線したりしてまとまりのない話になってしまいましたが、結局わたしが言いたかったのは、《日本をもっと深く知ってもっと好きになりたい》ということと《海外経験は素晴らしい!》ということです。

よーなすと話をするだけでもお互いの国の文化の違いがみえて、かなり勉強になります。

読んでいただきありがとうございました。Kiitos Paljon!

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