かずさんぽ

かずきちのフィンランド留学日誌

フィンランドと日本の違いとして一番感じること

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Moikka!かずきちです。

最近考えることが多くて更新頻度が高まってきました。今一番考えを巡らせていることについて書きたいと思います。

 

●自分がしたいこと、したくないこと

フィンランドに住んでいたころ、渡フィンして時が経つにつれて、人にどう思われるか?をあまり考えなくなりました。

自分の好きなように、好きなことをする。したくないことは無理にしない。人にものごとを強いることをしない。人は人、自分は自分。という雰囲気で、そういう文化でした。

予定もつめつめに入れない。その時にやりたいことをする。みんなでのんびりと時間を過ごす。誰もあれしなきゃ、これしなきゃと焦っていない。

いつしかわたしにとってもそれが普通になり、そういう考え方をするようになってから、どんな相手でも受け入れられる〝心の余裕〟ができました。

以前のわたしは「あの人はこういう人だからあまり関わりたくないな」とか、自分と同じ興味対象を持つ人にしか関心を抱かなかったりと、自分で自分の視野を狭めていたんだなと、今になってわかるようになりました。

人にレッテルを貼らずに、どんな人とも関わるようになりました。もしわたしとは異世界に住んでいるような人でも、「そういう世界もあるんだ、おもしろいな」と思えるようになりました。

 

●帰国してから

日本に帰ってきてから、再び日本の文化・風潮のなかでの暮らしが始まり、数ヶ月がたった今、感じることがあります。

テレビのニュースやバラエティで物議を醸している話題、全部どうでもいい。特に芸能人の恋愛やその他のゴシップなど。

「空気を読む」「女子力」「育メン」という言葉を必要以上に取り立てるのにも何か違和感を覚えます。(育メンは日本でならすごいことのように認識されるけれど、フィンランドに来たら育メンじゃないパパなんて最悪評価です)

異常気象や事件などのシリアスなニュース以外、報道して何の意味がある?本人たちがよければ、本人たちの正義があればそれでいいじゃん!と思います。周りがとやかく言う必要はないです。周りの正義を当人に押し付けないでほしい。

そしてそれが真っ当な生き方だとでもいうような顔をしないでほしい。それが全国のお茶の間に流れて、そういうものだ、という考え方がどんどん広まっていくんです。

それに、芸能人に限らずわたしたちの日常生活でも、関係もないのに周りが誰かをジャッジする場面。全部、本人がいいならいいじゃん!としか思いません。それで幸せならいいじゃん。ジャッジしている周りまで不幸せになってまで、なぜジャッジする?と思います。

 

●日本の和の精神は美しい。でも履き違えないで

〝みんなの普通〟なんてものはどこにも存在しない。みんながひとつの普通に向かって生きるのではなく、みんながそれぞれの個性に向かって生きていく、そんな世界になればいいのに、と思います。

多分フィンランドが世界一幸せな国にランクインできたのは、フィンランド人は日常の小さな幸せを少しずつ貯めて生きているからなのかな、と感じます。日本人はささいなことから、小さな幸せを少しずつ逃して生きているのかもしれません。

急いだり、焦ったり、日々を消耗して、気持ちをすり減らしたりの毎日からちょっと一呼吸置いて、幸せに敏感な生き方をしていきたいです。

 

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