まさに共感の嵐!フィンランド暮らしをずばり言い表してくれる本おすすめ3冊
Moi!かずきちです。
今日は最近読んで「めっちゃわかるー!」と共感しまくり、さらにおもしろすぎてひとりで大笑いしながら読んだ、わたし的おすすめのフィンランドに関する本を紹介します。
●〝わたしのマトカ〟片桐はいり
まずはこちら。
フィンランドのヘルシンキを舞台に撮影された「かもめ食堂」という映画に出演した片桐はいりさんが綴る、その撮影時と撮影後に旅行したフィンランドの各地域についてのエッセイです。
片桐はいりさんは世界の各地を旅行していて、この本の中にもフィンランドでの体験と関連づけて今までの旅についての面白エピソードも織り交ぜた一冊となっています。
フィンランドに滞在したのは1ヶ月ほどだったそうですが、フィンランド人の映画スタッフとの日々やファームステイ、トゥルクやタンペレでの観光などについて語っています。
なにより、片桐はいりさんって役柄だけでなくプライベートでもこんなに面白くて個性的だったんだ!とびっくり。終始笑いながら読んでいました。
フィンランドと日本の比較もけっこうしていて、読んでいてそうそう、まさにそれ!というところがとっても多かったです。
思えば、ヘルシンキでもたくさんのムーミンたちに出会っていた。フィンランドのスタッフの中にもムーミンパパやムーミンママがいたし、ミイのような頑固なひねくれ者もいた。フィンランドの人たちは、みんなムーミン谷の住人だった。わたしたち日本人は集団で旅をするニョロニョロだ。わたしはたまにはぐれたり、群れに戻ったりしながら、こうしてひと夏、ムーミン谷をうろついていたわけだ。
フィンランドの人と都市についてざっくり知ることができ、エッセイなので手軽に読めるおすすめの一冊です!
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●〝フィンランド語は猫の言葉〟稲垣美晴
この本が出版されたのはもう30年以上も前で、1970年代にフィンランドへ留学した稲垣美晴さんのフィンランド体験記です。
稲垣さんは今フィンランド語の通訳をしていますが、この留学生時代でのフィンランド語学習に対する苦労や、その時期まだまだ神秘のベールに包まれていた異国の地での暮らしについて、こちらも面白おかしく綴っています。
読んでいると、何十年も前の話とは思えないくらいフィンランドそうそう!という感じで、鮮明なイメージが湧き上がりました。
わたしが特に気に入った部分は、フィンランド語の音声学の授業で、R(フィンランド語ではめっちゃ巻き舌に発音する)とLの発音について悪戦苦闘しているというエピソードです。
結局Rができないのは、クラスで私だけだった。なかには、アルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルと、息をひきとるまで続けられそうな芸達者がいて、私はこれからのフィンランド語学習がどうなるかと思うと、ますます自信をなくすばかりだった。(中略)Rのためにずいぶんエネルギーを費やした。努力が実ってなんとかなるようになったが、時には実りすぎてLまでRになってしまう。さらに、日本語の発音にまで影響を及ぼすこともあった。家から送ってきた小包を開けると、「あっ、とろろろろろろろろろろこんぶが入ってる!」という具合に、山の手のお育ちである私も急に勇ましくなる。
とろろろろろろろろろろこんぶ!のところでひとりで部屋で大爆笑しました。
わたしは英語のRの発音にさえ手を焼いているので、それ以上に巻き舌のフィンランド語の発音はかなり難しいです。たしかにフィン人よーなすとRRRRRRRの練習したときは「舌何メートルあるの?」というくらい永遠にRRRRRRRRRRRRを続けていました。
このほかにも、語学習得のための勉強法や大学の試験のための対策、フィンランドでの暮らしについて、参考になったり勇気付けられたりする話がたくさんありました。
これから留学を控えている人や語学学習を頑張りたいと思っている人にもおすすめの一冊です!
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●〝フィンランド人が教えるほんとうのシンプル〟モニカ・ルーッコネン
最後は日本をよく知るフィンランド人が書いた本です。
この本からはフィンランド人から見た日本、フィンランドに根付く考え方や習慣を教わりました。
アメリカの文化を色濃く受けた日本では大量消費・大量生産が当たり前で、便利を追求した生活がごく普通です。一方フィンランドは、多少不便なことがあっても古いものを何代も受け継いで使ったり、より自然と生活が結びついた生活があふれています。
ミニマリズムやエコとも通ずる考え方がフィンランドにはあります。わたしが今まで生活してきてじわじわ実感してきたことを、言葉で説明してくれる一冊です!
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以上、わたしのおすすめ3冊でした!参考になればうれしいです。
いつもコメントやスターありがとうございます:)
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