かずさんぽ

かずきちのフィンランド留学日誌

卒論のテーマが人生のテーマになりそうな予感

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Moi!かずきちです。

最近もうずっと卒論に取り組む日々なのですが、これがけっこうディープなテーマで、こうなったらブログで紹介しちゃおう!(考えも整理されるし)ということで今日はその第一回です。

 

●パームオイルについて考えまくる今日この頃

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卒論のテーマはすばり「パームオイル」です。

おそらく知らない人が大半かと思いますが、これは植物油脂のひとつで、アブラヤシの実から採れる、世界で一番消費されている油です。

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そしてこれがとっても便利な油で、酸化しにくく加工しやすい特徴があり、カップ麺やファーストフードの揚げ油やチョコレートなどの加工食品をはじめ、洗剤やシャンプー、化粧品、バイオ燃料として活用されているんです。

変幻自在アメージングな油です。でも、そのアブラヤシの生産国では、かなり深刻な問題が山積みで、悲しい事実があるんです。

 

●オランウータンが困ってる。人も苦しんでる

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パームオイルの主な生産国はインドネシアとマレーシア。

熱帯雨林が広がる自然豊かな地で、アブラヤシは栽培されます。でも、その緑いっぱいの原生林は、アブラヤシ農園開発のために、ここ30年で急激なスピードで伐採されているんです。

そして、それまで森で暮らしていたオランウータンをはじめとする動物たちが住処を失い、現地住民と衝突したり(日本のクマ問題みたいなイメージ)して、どんどん個体数が減り、今では絶滅の危機に瀕しています。

木と木の間が50m離れただけでも、オランウータンは行き来できなくなると言われています。

さらに、アブラヤシ農園で働く人々は低所得層や違法滞在者がほとんどで、そういう人たちは過酷な労働条件の下、低賃金で必死になって働いています。

1日のノルマをクリアするために家族総動員で子どもたちも駆り出され、教育の機会が奪われたり、農薬に含まれる強い成分による健康被害があったりするんです。

 

●消費国の日本では

そんな背景がある中、消費側の日本ではパームオイルの存在すら知られていない印象があります。

わたしが「パームオイルについて卒論やっている」と話しても、「パームオイルって何?」という反応がとっても多いです。

実際はコンビニで売っている商品の50%に含まれている、日常生活とは切っても切り離せないものなんですけれどね。。。

そしてこういう消費者意識、社会での認知度を上げるには、企業や政府による取り組みが必要不可欠だと思っています。

で、卒論では、日本として企業や政府はどういうことをしているのか、これからどうなっていくのかということを調査しているというわけです。

 

●テーマを決めたきっかけはやっぱり

最近もうこういう環境問題の話題とかしか出してないような気がしますが、今回もそうです。パームオイルに興味を持ったきっかけは、ヴィーガンになって世界で起きている色々な問題の側面を知ったことです。

そう考えると、留学して、ヴィーガンになって、自分の生活が文字通り一転しました。考え方までガラッと変わっちゃった。

 

azzk107.hatenablog.com

 

何が起こるかわからないですね。

自分のことなのに、この先3年後の自分さえどうなっているか想像できません。一年前に今の自分を全然描いてなかったし。

パームオイルについて、もっと知りたい!と思ってもらえたらうれしいです。これから少しずつ小出しにしていこうかな〜と思っています。

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